スキマダイアリ

インドネシアでさまようリーマン

97 :恋の伝道師:03/04/28 22:33 id:zLbECeIS

  • まず看護婦に出会う為には口実は必要である。

つまり入院が不可欠なのだ。ここでは交通事故が望ましい。ケンカ、自殺未遂などは一般的に嫌われる傾向にある。
看護婦に人気のあるケガにはバイク事故が挙げられる(関西Walker調べ) 原付で時速35キロ程度で街路樹に衝突すればケガも軽度で済む。
頭は守らなけらばならない為、フルフェイスが絶対条件である。また、気絶しない程度の精神力は養えておこう。
さて、シミュレートを開始しよう。男は事故を起こし、救急車で搬送中、可愛い看護婦の多い病院をリクエストし、見事に国立K病院に入院成功。

  • 病室も決まり、いよいよ男の作戦は始まる。

看護婦「ケガの具合はどうですか?」
男「いやいや、なんて事ないですよ。こんなもの(腕の包帯をかなぐり捨てる)」(今、流行のワイルドな男である。)
看護婦「あ!何をしてるんですか?駄目ですよ!!!(包帯をまた巻き始める)」
男「こんなものはいいんだよっ(またもかなぐり捨てる)」(ゲームでいうところの2HITコンボ炸裂だな。)
看護婦「じゃあ、どうするんですか!!化膿しちゃいますよ」
男「これでいいんですよ。これで、ね。(ベッドの隅から焼酎を取り出す)」(何を始めるつもりなのか?)
看護婦「お酒なんて飲んじゃ駄目ですよ!!そんなのどこから。。」
男「プーッ(腕の傷に焼酎を吹きかける)」(素晴らしい。この男臭さ。前世は侍か?)
看護婦「きゃあ!何をしてるんですか!???」
男「いえいえ、これが俺の特効薬なもんでね。(焼酎を愛おしそうにながめる)」(渋い。付け加えると、ここでは焼酎は辛口がさらに好感度をあげるな。)

  • いきなり看護婦にいい印象を与える事に成功した男。ここから急接近が始まる。

看護婦「そんなことしてたら退院できませんよっ!」
男「わおっ!怒るなよ、ナイチンゲール。それより今日の白衣はお洒落だね。」(誉める事は言うまでもなく重要。)
看護婦「これ、支給品なんですけど。」
男「まあ、いいじゃん、いいじゃん。俺は客なんだから固いこと言いっこなし、ね?ああ肩が凝ったなあ(チラッと看護婦を見る)」
看護婦「ここは病院です。そしてあなたはお客さんではなく、患者さんです。私も忙しいんで、行きます。」
男「ウゴァー!!ギャース!ヒーーッス!(倒れて痙攣する)」(声質は映画ジュラシックパークの恐竜、ヴェラキラプトルに似せてあるところが計算高い。)
看護婦「どどど、どうしたんですか?(真剣に焦る)」
男「肩をもんでくれないと死ぬんだよ、死ぬんだよ、死ぬんだよぅ。(涙声で)」(女、は体の弱い貴公子に惚れやすいところをうまく突いている。)
看護婦「もう!!いい加減にしなさい!(マジギレ)」
男「お願いしますだ、看護婦さん。(おいおいと泣く)」(時には農民口調で話す事も距離を縮める事につながる)
看護婦「もう。。。はいはい!(真剣にあきれた顔で男の肩をもむ)」

  • ほら、きたぞ。ボディータッチだ。これでこの二人の距離はかなり縮まった。勝負はもう一瞬。次が重要なところだ!

看護婦「はい、これでいいでしょ?私もう行きますよ。(病室を出ようとする)」
男「ノギャオウ!アビレノフ!!アアーオゥ!!(またも呪文を唱えるかの如く叫ぶ)」(この行動はどうだ!?)
看護婦「どうしたんですか?(病室に飛び込んでくる)」(見事に男にはまっている。見習いたい。)
男「膝枕、膝枕、膝枕。(鼻水と涙でグショグショの顔を見せる)」(看護婦は可愛い男に弱い。)
看護婦「もう!退院したら彼女にやってもらいなさい!一生泣いてなさい!!」
男「もう俺、あかんねん。」(関西弁は人気の言語である。)
看護婦「なんで関西弁なのよ?しかもあかんって何が駄目なの?」
男「俺、ここ退院したらひとりぼっちやねん。だからさ、こうやって(キュッと自分の首を絞める。頸動脈の位置を把握しておく事)、ウグゥ」(突発的な行動に女はドキドキだ。)
看護婦「キャア!何をしてるですかぁ!!!」

  • ここまでくれば、この看護婦はもう男の手のひらに乗ったも同然。次で男は余裕でモノにするはずだ。

男「ヒザマクラ・ヒザマクラ・ヒザマク・・(自分の首を絞めたまま)」(そういえばこういうドラマがあったな。急に道路に飛び出して、僕は死にませーん、貴方が好きだから!、というやつ。あれを真似たわけだ。
バレバレだが古典的な行動も恋においては江戸文化。素晴らしい風情を漂わしてくれる。)
看護婦「もう、、いい加減にしてくださいよ(涙目)」
男「ヒ、、ザマクラ」(まだ締めていたか!病院で窒息死だけは要注意だ)
看護婦「もう。。。これでいいんでしょぉ!(泣きながら座って膝を差し出す)」
男「そう、これこれ。(頭を乗せる。当然、看護婦と見つめ合う体勢になるようにする事)」(美しき 恋のムードが 治療薬  失敬。ついつい川柳を詠みたくなってしまった。)
看護婦「もう、いいでしょ?」
男「うん、なんか眠くなってきたや。もう寝るね。(タッキーばりの笑顔)」(女はジャニーズが飯より大好き。)
看護婦「じゃあ。。(疲れた顔で病室を出ようとする)」
男「ねえ、お姉ちゃん!(可愛い声を出す。ここではアメリカンショートヘアーという子猫をイメージした声で)」(おお!女は猫好きだ。ぬかりないな。)
看護婦(心から嫌そうな顔をして無言で男を見る)
男「僕、お姉ちゃんの子守歌、聞きたいな(声はさっきと同じで。微妙に顔も猫っぽく)」(どんな歌で眠るんだ、子猫ちゃん。)
看護婦(無言)
男「さあ、歌ってくれ。歌え、歌え、あ、それ歌え!(3・3・7拍子で)」(リズムがいいな。合格)
看護婦「もう、いい。。(病室を出て、ナースセンターに向かうエレベータに乗ろうとする)」
男「ウガア〜!!(奇声を発して猛ダッシュで追いかける!)」(前にも話したが、女はギャップに弱い。可愛いさと男らしいさを使い分ける男。100点。)
看護婦「きゃあーーーー!(エレベーターに響く悲鳴)」

  • 恋もいよいよクライマックス。

男「俺じゃだめですか?看護婦さん!俺じゃ駄目なのかよっ!(エレベータのなかに二人きりになる。当然、男がドアの前。)」
看護婦「もうやめて下さい!!!(エレベータに涙声が響く)」
男「キュウッ!(またも自分の首を絞める。至近距離でヤバい顔を見せる。)」
看護婦「ひいっ!」
男「ツキアッテ、、ボクト、、ツキアッテ(自分の首を絞めたままエレベータ内をゼンマイ人形のようにぎこちなく歩く)」(ホラー映画のようだ。これで女と映画に行く手間が省けた。)
看護婦「もう分かったから。分かったから。。(うずくまって泣き出す)」
男「さ、着いたよ。(エレベータの開ボタンを押す。いつのまにか男は上にあがるボタンを押しておりそこは星がきらめく病院の屋上であった。)」
女の交際OKと同時に夜空一面の星の祝福。これは女が大好きなロマンティックな告白だ。この先、どんな恋の障害が出てきても、彼らなら心配はいらないだろう。
なぜなら二人は、すでに恋の病を治療しているからだ。それでは、お幸せに、、、END

 また、シミュレートして欲しいひとがいれば言ってくれ。数が多い場合は厳選して1名の恋をシミュレートする。
また、詳しい状況を話してくれた方が成功率はあがる。
 あなたにも、素敵な恋が訪れますように.....................。