スキマダイアリ

インドネシアでさまようリーマン

あれ?どこかで間違ったか?

 三年次に一年間休学して留学している関係で、同期はみんな一年早く就活を終えている。といっても同じように留学していたり、公務員、公認会計士、教師、留年、秋採用なんて感じの奴ばかりで、いわゆる「就活」と言ったときに思い浮かぶオーソドックスなリクルート活動をしていた友達は案外少なかったりする。とにかくそのお陰で、気兼ねなくコツや業界の話を聞けるのはありがたい。
 しかし最近そいつらによく言われることがある。
それが「そんなに焦ると後半息切れするぞ」ということだ。
 イギリスにいる間、日本の同期の就活話をずっと聞かされていた僕はかなり焦りを感じていた。そのため比較的早い段階でセミナーや説明会にガンガン参加するようにしていた。11月も多い週では5日間セミナーやインターンシップの選考に参加する予定である。
 しかしそんなふうに授業もガンガン休んでまで説明会に行く僕に上のセリフである。最初は感じていた意気込みに冷水をぶっかけられたような気持ちにもなった。どんなに頑張っても、無駄だと言われているような気がしたのだ。しかし、ニュアンスは違うが同じように「息切れするなよ」ということを何人かに続けて言われて、さすがに少し考えた。確かに説明会に参加するペースはかなり早い。しかも行きたい業界はもちろんのこと、合同説明会、面白そうなセミナーかたっぱしから予約をしている。これらが全部、役に立つとは考えにくい。むしろ企業のいいところだけをアピールする説明会では、片っ端に参加したところで中途ハンパにあちこち興味が湧いて結局業界研究も落ち着いて進められないかもしれない。
 しかし「息切れ」というのは「行くセミナーは選べ」というのとは若干ニュアンスが違うようだ。企業の面接は2月や3月、4月に始まる。説明会もその頃に集中してある。採用の直前になればなるほど、説明会の本気度が高くなるのも当然だろう。もちろんどちらに参加するべきかと言われれば、直前のほうだ。秋の説明会に参加しすぎると、大事な方に行く気力がなくなるということだろうか。友達に改めて聞いてみたらどうもそうらしい。なるほど。
 でも、「息切れ」なんて本当にあるのだろうか?就活のゼミも何回か参加したが今の時期は「ひたすらエントリーとSPI対策をやれ!」や「ヘタに業界を絞らず、ガンガン見に行け」と言われることが多い。僕自身も早いうちから業界の幅を狭くしすぎるのが怖かったので、説明会にはガンガン参加するようにした。いわゆる就活コンサルタントはうさんくさいものも多いが、一応しっかりしたものだけを見に行っているつもりだ。適当な事は言っていないとは思う。しかし去年実際に就職活動をして、しかも僕とつるんでいるだけに性格が似た奴も多いだけに「息切れ」も決して軽視は出来ない。自分で考えてみると、説明会でいろんな人に会ったりスーツを着てうろつくことが楽しいし、年明けなんて就活しかすることがないんだから息切れなんてしない・・と思うのだけれども。
 どちらが正しいのか、というか自分に当てはまるかはまだ分からない。「無駄な時間を過ごした・・」より「最初頑張りすぎて、シンドイな・・」の方がまだ挽回のチャンスが残されている。それにかけて今はいろいろ頑張ってみるしかない。
 そしてこれだけ言ってなんだが、僕はそれほど頑張っていない。すごい奴は夏から2週間のインターンに行ったりして、既に実質内内定をもらっていたりする。マスコミ業界はすでにエントリーシートを締め切っているところもある。説明会を回って楽しんでいるだけじゃあ、頑張ってるうちにも入らないと言うことだ。