スキマダイアリ

インドネシアでさまようリーマン

インドネシアでスマホをなくして帰ってくるまで。

スマートフォンをなくした

やっちまった!!!!自国でももちろんそうですが、海外生活において生命線とも言えるスマートフォンを紛失してしまった。多くの方のご協力を得て、20時間後になんとか再開を果たすことはできたが、ここで自省のためにメモ。いや焦った…。

 

  1. どうやってなくしたか、それに気づいたか

  2. 何をしたか

  3. 教訓

 

  1. どうやってなくしたか、それに気づいたか

Grabカーの中に置いてきてしまった。

普段は会社が用意してくれた運転手付きの車を利用している(ありがたや)。しかしその日は出先でホテル泊、かつ用事がいつ終わるかも分からず、また運転手の連勤も続いていたので、(残業代が付くとは言え、やはり休みたいだろう…)とライドシェアのGrab カーを利用していた。

この気遣い、いいよね〜。でも結果多くの人に迷惑かけてたら、逆効果だよ〜(嗚咽)。

 

ホテル前でGrabを召喚し、待ち合わせていたスポーツ友達(インドネシア人)Aくんと夕食の場所まで移動。アプリを利用して、支払いまで済ませていたので、目的地まで着いたら「トゥリマカシー」とだけ言って降車。ここで持ち物を確認していれば…。食事の会場は、韓国料理屋だったが、美味しいカルビに感動しパチリと撮ろうとして、スマホがないことに気づく。動揺しながらもカルビを食べる。この時、夜の20時。

 

    2. 何をしたか

 

直前の行動を辿り、おそらくGrabカーの中に置き忘れたであろうことは分かった。しかしアプリ経由で予約したため、運転手の連絡先や車のナンバーは分からない。AくんのスマホでGrabの連絡先を調べてもらい、コールセンターに電話。しかし運転手の連絡先などは分からず。ここで友人や横で聞いていてじれったくなっていた料理屋のおばちゃんに、電話でまくし立ててもらったりして助かった…。

GmailにGrabの使用完了後にメールを発信する設定にしていたが、他人の端末からではログインができず、一旦ホテルに帰ることに。料理は包んでもらう。

 

21時頃、レストランの方にGrabを手配してもらってホテルに戻り、タブレットWi-Fiに接続し、Grabからのメール確認。ここでドライバー名と注文番号が分かったので、Grabコールセンターに電話。しかしドライバーとは連絡が付かないらしく、「しばし待て…」とのこと。

 

そしてGoogle (Android)のFind My Deviceを起動iPhoneでも同様のサービスがあるが、登録した端末の現在位置が表示できる。通信環境にないとリアルタイムでは表示されないが、最後に接続された位置も分かるので紛失の際には便利!バッテリーの残量やWi-Fiのネットワーク名まで表示される。(画像はサンプル)

 

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内蔵バッテリーが驚異の5,000mAhもあるASUSのZenfone Max pro M1(海外限定販売モデル)を買ってるのは、こんなときのためなんや…と強がりを言いながら、位置を確認。あった。車に乗ったエリアの近く、住宅地のようなところにずっと止まっている。画面上の「PLAY SOUND」を使えば、マナーモード下でも大きめのビープ音がなる。ためしに何度か鳴らし、かつ「SECURE DEVICE」で端末のロックと画面上に「見つけたら、ここに電話をください」とメッセージを表示させた。そうするとこの端末からは、ロックを解除しなくても、メッセージとともに送った番号への発信をすることができる。しかし一向に反応も、送信した友人の番号への着信もなし。

 

Grabカー内に置き忘れたであろうと分かったとき、一番恐れていたのは、ぼくの次の乗客がスマホを見つけて持っていってしまうこと。しかし電源を落とされている様子もなく、三十分以上同じ位置から動かないので、おそらく車内にそのまま放置され、ドライバーも帰宅したと判断した。

 

こうなると、次の朝にGrabからドライバーへ連絡が入るか、ドライバーが車に乗るあたり(スマホGPSが移動始めたタイミング)でまたサウンドを再生するまでは、待つしかあるまい…と考えてひとまず友達にも、お礼を伝えて帰ってもらおうとしたら、なぜか収まらない彼。

 

「だいたいの位置は分かっているし、車の車種とナンバーも分かるので、直接行こう」22時であるGPSで位置が分かるとは言え、電波状況のせいかせいぜい50〜100M範囲にしか絞れず、ほぼドライバー車内にあるだろうと分かっている中で面倒くさい…と思ったが、楽しい食事を慌ただしいものにしてしまった手前、なかなか無碍にできず。近くに住んでいる友人の知り合いにバイクを出してもらい、捜索に行くことになってしまった。

 

しかもホテルまで来た知り合いBくんのバイクには、なぜか6歳くらいの女の子も同乗している。「一緒に来たいというから連れてきた」マジかよ。夜中にバイクで3人乗りでインドネシアを疾走することに…。近いとは言え、バイクだと30分以上かかるところを三人でブイブイ走った。夜中の幹線道路は、妖しくオレンジ色の街頭がきらめく。路面はあらく、近くをトラックも通過する。こわい。(これは単に携帯を紛失する以上のリスクなのでは…)今更ながら思うが、学生時代にマレーシアの田舎町を道もわからないままプラプラ放浪したときのことを思い出したりして、なんとなくそのままノリに身を委ねてしまう。

しばらく走って着いたのは、平屋建ての連なる住宅街。エリアの入り口にいるセキュリティに大体の場所を尋ねると連れて行ってくれるという。しかし途中で持参したタブレットから「Find my device」につながらなくなる。Bくんのスマホからテザリングして接続していたが、プルサ(チャージ)が切れたようだ。近くのお店でプルサを買い、ついでにペットボトルに詰めて売られているガソリンを補給。Bくんがめちゃくちゃ拒むのをなんとか払わせてもらう。

そして該当するエリアに到着したが、小さな路地が入り組んでおり、まったく分からない。近くの売店の前でたむろう人たちに聞くも、ドライバー名や車は分からないとのこと。しょうがないので一緒に甘いコーヒーを飲む。ガールもココアを飲んでいた。「諦めて帰ろうか」セキュリティにも10,000ルピアほど渡し、帰途。Bくんと道中で「日本の四季」の話をしながらまた幹線道路を疾走する。ホテルまで送ってもらい、ガールにお菓子でも買ってあげて…と少しお金を渡す。Bくんは固辞したが、これはガールのだから!となんとか受け取ってもらった。23時過ぎになっていた…。

 

次の日、Bくんから「Grabの事務所に直接行って、ドライバーの連絡先を聞いてきた」との連絡があった。そして昼頃に待ち合わせして、スマホを受け取ってきてくれた!16時頃に喫茶店で待ち合わせをして、スマホを受け取る。長かったがようやく帰ってきた。ずいぶん多くの人に迷惑をかけて、助けてもらった…。

 

    3. 教訓

Grabの下車の際には、持ち物チェックする。ドライバーの名前や番号、車種はかんたんでも覚えておく。コールセンターの番号も控えておく。かばんに余裕があれば、スマホがなくなったときのために、予備のデバイスを持っていてもいいかもしれない。Googleメールなどは普段ログインしない環境からアクセスがあると、登録された番号へのSMSへ送信されるセキュリティコードなしではログインできない…。今回も出先ということもあり、タブレットがなければ手詰まり感があったやも。また今後は携帯や財布をポケットに入れるのも避けてサコッシュくらいにしようかと思った。

 

最初はどうしたものかと動揺したが、友人がいてくれたのと、Googleの「Find My Device」を設定していたおかげでそこまで焦りはなかった。最悪端末のデータ全消去もできるし…。とは言え、無事に戻ってきてくれてとても助かった…。貴重な経験とは言え、もうやりたくはない。関係者の皆様、ありがとうございました。