スキマダイアリ

インドネシアでさまようリーマン

ひこにゃんかわいいよひこにゃん

http://www.city.hikone.shiga.jp/kikakushinkobu/400ht/hikonyan.html


2007年に築城(開始)400年を迎える彦根城の記念イベント、「国宝・彦根城築城400年祭」の
イメージキャラクターとして彦根に舞い降りた猫のキャラクタ「ひこにゃん」。
江戸の豪徳寺で、彦根藩二代目藩主の井伊直孝を手招きして雷雨から救ったとされる
猫の伝説を基にしたもので、井伊家由来の赤備えの兜をかぶっている。


2ちゃんねるのマスコット板の住人によってひこにゃん支援フラが作られた模様
http://azflash.net/az/fla/hikonyanondo.swf

ようつべ
ひこにゃん The Movie - YouTube


兜を他の戦国武将のものに置き換えたバージョン
http://www.enjoykorea.jp/tbbs/read.php?board_id=phistory&page=2&nid=78486



なんだこの破壊力・・・!
太めのラインで描かれたいわゆる「ゆるキャラ」であることに加え、兜と脇差という和のテイストが混入したこのひこにゃん
自治体のマスコットとしては珍しいほどに愛らしい存在にしたのだろう( 'ω`)
しかし巷で跋扈するゆるキャラから頭一つ飛びぬけるためにはこれだけでは十分ではない。

私が考えるに、この「ひこにゃん」が素晴らしい点は単に愛らしいルックスにあるのではない。
身にまとうのは井伊直政の朱漆塗紺糸威桶側二枚胴具足をベースにした「井伊の赤備え」、
また猫自体の出自も井伊家の藩主の命を救った猫というどこに出しても恥ずかしくない経歴を持ったものである。
そのへんのぽっと出のしまりのないパンダとは違うのである。

動乱を起こし新たに国を興す時、問われるのはまずそれが新たに打ち出す政治的路線であり、
前の政権を打ち倒すという「事変」に対する正当な言い訳である。
たとえ暴君であったとしてもなんの理もなく王権を打ち倒すことは認められず、それなしでは、引いては新たに打ち立てた自らの政権をも揺るがすことになりかねない。
古代中国では、天が命ずる「天命」という言葉を使い、これを理とした。
しかし幾ら大義名分があったとしてもそこらの有象無象が皇となることは適わない。
自由を求め階級制度を否定した末の建国であったとしても、民衆は王には偉大な血を求めるのである。


一つの国の王となるためには、
「歴史」が、由緒正しい「血」が必要なのだ。


黒丸だけの瞳にωの口という間抜けにも見えるルックスながら、確固たるヒストリーを持ったひこにゃん・・・。
今はまだ城下町を闊歩するだけの彼(オフィシャルによると性別は不定)が天下を取るのはそれほど遠い日のことではないだろう。




  • 他にもいた

他のひこにゃん情報とか写真とか。
http://alfalfa.livedoor.biz/archives/50798552.html


個人的にとつか再開発くんのやる気のないデザインとまんますぎる名前も好きです。