スキマダイアリ

インドネシアでさまようリーマン

今日は東京へ行ってしまう彼女の、京都での最後の日でした。


金曜日の夜で、人ごみでごった返す高島屋前で待ち合わせ。
少し見ないうちに彼女は、髪をバッサリ切っていて随分印象が変わっていました。


そのまま近くの、彼女が好きだという小ぢんまりとした居酒屋に。店内には今まで訪れた人の写真やメッセージ、名刺や期限切れの定期なんかがいたるとこに貼り付けられていて、仄暗い店内の照明とあいまって独特の雰囲気。


牛すじの煮物を突きながら生酒を少しずつ飲み交わして、ぼそぼそ最近のたわいのないことを話し続けていました。試験のこと、バイクの免許を取ったこと、友達の猫が子どもを生んだこと・・。
途中で、酔っているのか彼女は言葉少なげに、一人で東京へ行くことの不安を語りました。でも僕はかける言葉を知らず、黙って酒を飲むだけで。


気付けば入ってからもう3時間近く経っていて、明日の午後にはもう発つということだったので「そろそろお開きにしようか」と席を立とうとしたとき、初めて自分が随分肩に力を入れていたことに気付きました。


帰る方向が違うので、一緒に歩くのは駅までです。改札口で、「じゃあ、これで」と冗談めかして彼女が言ったので、僕も「お土産買って来いよ」と冗談で返しました。そのまま後ろを見ずに改札に入り、しばらくして振り向くともう彼女はいませんでした。


一人で電車に乗ったあと、初めて今までの思い出が頭の中を駆け巡り、
少し涙が出ました。今までありがとう、って言いそびれたことだけが悔やまれました。

















※お詫びと訂正
本日泥酔しているため、幾つか語句の書き間違いがありました。すみません。


「彼女」→「同じ学部の変態(男)」
「東京」→「一ヶ月ばかしカンボジア付近の放浪」

また
「今までの思い出が頭の中を駆け巡り、少し涙が」は
「さっき食ったチヂミが胃袋の中を駆け巡り、少しゲップが」
の間違いです。大変申し訳ありませんでした。


また本文中には表記されていませんが、同じく学部の連れがもう一人おり、三人で居酒屋で三時間飲み続けた後、カラオケに雪崩れ込みロックアンドラップ祭で更に三時間歌い続け、ようやく帰途に着きました。


ちなみにそのカンボジアに行く男は、パーマからオシャレボウズにしていました。向こうで染髪がメンドイから、だそうです。


多数の間違い、大変申し訳ありませんでした。
重ねてお詫び申し上げます。