スキマダイアリ

インドネシアでさまようリーマン

17歳の女子高生の詩

寺山修司の『「書を捨てよ,町へ出よう」』に掲載されていた 17歳の女子高生の詩

あたしが娼婦になったら
いちばん最初のお客はゆきぐにのたろうだ
あたしが娼婦になったら
あたしがいままで買いためた本をみんな古本屋に売り払って,
  世界中で一番香りのいい石鹸を買おう
あたしが娼婦になったら
悲しみいっぱい背負ってきた人には,
翼をあげよう
あたしが娼婦になったら
たろうの匂いの残ったプライベートルームは,いつもきれいにそうじして
  悪いけどだれもいれない
あたしが娼婦になったら
太陽の下で汗をながしながら
洗濯しよう
あたしが娼婦になったら
アンドロメダを腕輪にする
呪文をおぼえよう

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