スキマダイアリ

インドネシアでさまようリーマン

Seven days war

KBS京都で「ぼくらの七日間戦争」の映画を再放送していた。

原作は宗田理の小説。大好きだったな〜。

中学生たちが規則で抑圧する教師や親に反旗を翻し、廃工場を「解放区」として「戦争」を挑む。
全共闘を意識した描写が多かったが、読んだのが小学生の時だったのでイマイチそのへんはよく分からなかった。単に「廃工場に立てこもって生活する」「仲間で一つの目標に向けて戦略を練る」という状況に憧れていたのだと思う。ただ作品中に引用されていた日大全共闘安田講堂の詩や放送からは妙に熱っぽいような感じを受け、子どもながらに「いけないものだ」と思って、読みながらドキドキしていた。


生きてる 生きてる 生きている
つい昨日まで 悪魔に支配され
栄養を奪われていたが
今日飲んだ「解放」というアンプルで
今はもう 完全に生き変わった
そして今 バリケードの中で
生きている
生きてる 生きてる 生きている
今や青春の中に生きている
(日大全共闘

これに加えて、当時は「世界少年少女ロシア文学全集」とかいうのが愛読書だったのだが、おつむが残念な感じの児童だったので革マルとか反体制の方面もよく理解できてなかった。
しかし、これが自分のアウトドア好きに大きく寄与した。そこから「隠れ家」であったり、その場にあるモノで何とか都合することに魅力を感じるようになった。両親に頼んで小中学校と野外活動クラブに所属させてもらった。高校ではワンダーフォーゲル部(サッカー部と兼部だったけど)に入部し、大学ではアウトドアサークルに所属して、山小屋で住み込みのアルバイトしたり、イギリスでも登山したり・・。

10歳だかの頃に読んだ一冊の文庫本がキッカケで、大学生の自分が標高3000mの山小屋で生コン練ったりしてるんだから、分かんないな。



そう考えると、どんな出会いも自分が30歳以降になってとんでもなく大きな意味を持ってきたりするのではないか・・・と思うとなかなか疎かにできないですね。



何が言いたいかというと、本当に今更ながら
今年度から新社会人の皆様、ご卒業及び新生活おめでとうございます。