インドネシアの電子タバコ「Vape」事情
Vapeとは
そもそもVape(ベイプ、インドネシアだと「フェイプ」と発音)って何やねんという方に。
電子たばこ(でんしたばこ、英語: Electronic cigarette, e-cigarette, e-cig)とは、乾燥葉や液体をマイクロプロセッサで制御された電熱線の発熱によりエアロゾル(霧状)化して、利用者に吸引させる喫煙具である。
下記の記事が詳しい。
Vapeとの出会い
- 日本でもちょこちょこ広まりつつあるらしい。昨年日本に一時帰国した際に、上野周辺でVapeショップを発見した。自分の場合は、非喫煙者ということもあり、日本ではまったくアンテナに引っかかってこなかった。
- しかしインドネシアに駐在してから、その存在を知ることに。当時インドネシアで爆発的に流行っていたTikTokで、曲に合わせてVapeの蒸気をわっかにしたり、口から出して鼻に吸い込んだり(鯉の滝登り)しているのを見て「面白そう・・・」と思ってしまった。それからまもなくして、TikTok自体はインドネシアでは使用禁止になってしまったが・・・。
インドネシア、動画アプリ「Tik Tok」を禁止:性的表現と宗教冒涜を懸念(佐藤仁) - 個人 - Yahoo!ニュース
- なんでしょうね。ジターリングとかエックスジャイロとかアサラトとかああいうラングスジャパン臭がすごいおもちゃに惹かれるこの気持ち。小手先で捏ねくりまわすというのか、技術が上達すればするほど相対的にほのダサくなるマイナー感が最高。
Vape、意外といいよ
- インドネシア人の友人に、適当なVAPEショップを教えてもらい、買いに行った。(店は最後に記載)で、結局蒸気を使ったトリック自体はほぼできずじまい(不器用)だったが、VAPEに思ったよりハマった。
- 蒸気がとにかくたくさん出るのが爽快。
最近のiQOSやなんかだとほとんど煙が出ずに、周りにも迷惑掛けてないよネ・・・!と非喫煙者に擦り寄っている印象があるが、VAPEはそれを一蹴。一吸いでどえらい量の蒸気が出る。炊き上がり直前の炊飯器ばりに出る。ちょっとしんどい一仕事の後にも、ため息ごと大きく吐き出せる・・・。 - 臭くない。
擦り寄ってきているiQOSですら、実は臭いは結構ある。コーヒーとiQOSヘビーユーザーだと吸ってないときですら、なかなか痺れるアロマを放っているが、VAPEはそれがない。蒸気で匂い粒子が髪や服などに付きにくいのに加え、リキッド(液)のフレーバーは、フルーツ系からミント系までそれこそ山のごとく種類があるが、ちょっと控えめな甘さの蒸気を一瞬漂わせてすぐ消える。 - ちょっとだけ吸える。
リキッドをバッテリーで加熱して蒸気を吸うというシステム故、一息だけ吸って止めることができる。逆に言うとエンドレスにも吸えるということでもあるが・・・。
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インドネシアでは2016年での男性の喫煙率が、世界1位の東ティモール 78.1%についで、76.1%と世界2位(日本人の喫煙率は、男性が33.7%で70位)らしい。
⇒タバコ喫煙率世界ランキング・男女国別順位、WHO 2018年版
なので、いたるところに喫煙できる環境があり、職場にも結構な割合でスモーカーがいる。とくに来たばかりのころ、彼らと話をするきっかけが出来たのは本当にありがたかった。
使ってるのとか、買える場所とか
- 店は、Google mapで「Vape」と入れれば幾らでも出てくるが・・・。インドネシアの常でしょっちゅう「Promo」「Diskon(discount)」をやっているので、ネット販売を含めてみておくのがベター。一応オススメの店を文末に記載した。
- インドネシアでは、ニコチン入りのリキッド(液)が主流。
薬事法の絡みでニコチン入りのリキッドが販売できない日本と異なり、インドネシアで買うものはほぼニコチン入り。本体、リキッド共にローカル品、マレーシア品、米国品などがあり、価格もまちまち。 - 今使ってるの
「 Aegis solo | Best Vapes by GeekVape 」をメインで使用中。 落としても安心な堅固なボデー。600,000Rp.(現在日本円4,500円ほど)で購入。激安のものもあるが、保護機能が付いていない物など、え?爆弾吸ってんの?というものもあるので、要注意。
- アトマイザータンク(液入れ)は、中のコイルだけを交換するものもあるが、自分は面倒くさいので丸ごと交換できるディスポのタンクを使っている。1個40,000Rp(約300円)で液を継ぎ足し継ぎ足しで1~2週間ほど使えている。
- そりゃ健康などリスクを考えたら、吸わないのが一番!だけど、まあちょっと面白いオモチャに飢えている人は、下記のお店等で一度お試ししてみてはいかがでしょう。
ジャカルタはクラパカディンにあるVAPEショップ。建物の1階が既に退去したカフェでがらんどうになっているので、初見だと怯む。二階に上がるとフロア丸ごとショップになっている。品揃え多い。欧米人客が多いらしく、英語もOK。女性店員もいて、いろいろ教えてくれる。飲み物も販売しており、ソファスペースもあるので、買ってすぐいろいろ試せる。
ITCクニンガン(電器ビル)の三階(Lt.3)にある。ローカル色強めだが、一応モールの中なので明るい雰囲気(他のショップは中で蒸気がモウモウと立っていたりする)。英語OK。説明も(お願いすれば)しっかりしてくれる。ディスポのタンクはここで教えてもらった。